常に血糖値が高い状態に陥ってしまうメカニズム

高血圧を中心に、中高年になってから発覚する疾患には
「自覚症状が無い」ことが特徴的であり、高血糖・糖尿病に関しても例外でもありません。

 

しかし、その他の生活習慣が関係した疾患に比べ
日常的に感じる自覚症状のパターンは多く、「違和感を感じやすい」ため
早い段階から、症状を感じ始める人もいます。

 

糖尿病は、様々な症状のパターンがあり
聞いたことがあるものもいくつかあると思います。

 

高血糖の症状としては、

  • のどの渇きを頻繁に感じる
  • 尿の色や臭いがきつくなり、泡立ちやすくなる
  • 頻尿になる
  • お腹がすきやすくなる
  • 痩せ始める
  • 疲れやすくなる

 

以上が主なものになります。

 


 

「体の仕組み」が壊れていく

 

高血糖の状態が慢性化することによって
喉が渇きやすくなることは、有名な症状ですが
それには、体の「浸透圧」が大きく関わっています。

 

血中のブドウ糖濃度が高くなることによって、
一定の浸透圧のバランスを保つために、体の各器官・細胞から血液に水分が移動します。

 

水分を摂取しても、体の各パートに必要な量が供給されない状況になってしまうのです。

 

その結果、「飲んでも飲んでも物足りない」という
喉が渇く頻度が高くなる症状が発生します。

 

糖尿病になると、尿が甘くなる・泡立つという症状は
最も有名でもあり、糖「尿」病の名前の由来にもなっています。

 

尿のほとんどの成分は、単なる「水分」であり
そもそもは、余分な水分を排出するための排尿機能です。

 

しかし、様々な余分な・吸収されなかった成分も
同時に排出されることは、珍しいことでなく
また「糖」や「たんぱく」が出ると、良くないとされていますが
健康な人であっても、多少は排出しています。

 

「基準値を超えた水分以外の成分」が出ることが問題です。

 

毎回泡立ちを確認できてしまう状態だったり、
泡がなかなか消えない等の場合は、余計な成分が流れ出ていると考えられます。

 

また高血糖によって「腎臓」を主とした、内臓にも影響が出始めている証拠であり
高血糖だけでなく、その他の疾患のケアが必要です。

 

一般的に、「頻尿」と呼ばれる症状には
前立腺の肥大・トラブルが原因であることが多いですが
高血糖患者に関しても頻尿の症状が出ることは一般的であり
これには、喉が渇くことと、浸透圧も影響しています。

 

高血糖の状態は、のどの渇きを覚えやすいため
単純に飲む量が増えることによって、尿の量も増えることになります。

 

また高血糖の状態によって、インスリンの機能不全を起こしている場合
インスリンによって血糖値を下げることができないため、尿の排出によって血糖値を下げようとします。

 

血糖値が上がりやすい高血糖の患者は、血糖値が下がることに体が敏感になっており
その結果「お腹がすく」、という状態を感じやすくなっています。

 

また、食べたものがしっかりと消化・代謝されなくなり
エネルギー効率が悪くなり、体にも蓄積されなくなるため
常にあたらしいエネルギーが必要になり、「食べても食べても不足する」という連鎖が起きます。

 

高血糖患者は太っている人が多いことは事実ですが、進行してくることによって痩せ始めます。

 

というよりも、「太りにくい」メカニズムが生じ始めます。

 

メカニズムの1つとして、ブドウ糖の代謝によるエネルギーの創出ができなくなるため
体に蓄えられた「皮下脂肪」などを分解して、エネルギーにする働きが始まります。

 

また、炭水化物を分解してブドウ糖にする働きも弱るため
分解・吸収されずに排出する動きも始まり
「お腹がすきやすくなる」ことと平行して症状が出始めます。

 

摂取したエネルギーの代謝が悪くなるため、エネルギーを効率的に使うことができなくなります。

 

そのため体が疲れやすくなったり、慢性的にだるくなるなどの症状が出ます。

 

以上の事柄は、「糖尿病の初期症状」という言われ方をすることもありますが
半分は間違いであり、症状を自覚し始めるころにはかなり進行していると言えます。

 

そのため少しでも違和感を感じたら、すぐに対策を始める必要があります。
そして、何よりも予防が大切なことは言うまでもありません。

 

常時高血糖状態を招く要因

 

高血糖からやがて糖尿病にたどり着いてしまう原因は
一言で表せば、「乱れた生活習慣の繰り返し」です。

 

ただし、ここで注意が必要なこととして「糖尿病には2種類ある」ということです。

 

まず誤解しないように、このことを知識として理解しておいて欲しいと思います。

 

糖尿病は、その原因から「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に別れます。

 

1型糖尿病は、生まれつきの先天性要因で発症し
血糖値をコントロールする「インスリン」が分泌されない、もしくは機能していない状態です。

 

「自己免疫系」の疾患の結果でもあり、原因が不明であることも多いです。

 

10歳未満での早い段階での発症も見られ、幼い頃から食事制限が必要であり
日常的な「インスリン注射」も必要なことが多いです。

 

「基本的な体質」であり、遺伝的な要素も含んでおり
「運動療法」等によって克服することは困難です。

 

注意すべきは「生活習慣」が招く高血糖

 

2型糖尿病は、長きにわたる「生活習慣」の結果
「インスリン」の分泌が減少したり、インスリンによる
血糖値のコントロールが、できなくなってしまう症状です。

 

「中高年の高血糖」の症状は、ほとんどがこの2型糖尿病のものです。

 

血糖値のコントロールが出来なくなってしまう原因として
急激な血糖値の上昇の「繰り返し」を挙げることができます。

 

食事を摂取することによって、血糖値が上昇します。

 

そして、その上昇した血糖値を正常に戻すためにインスリンが分泌されます。

 

急激な血糖値の上昇には、それだけインスリンの分泌量が必要であり
インスリンを分泌する腎臓の負担も、大きくなります。

 

そしてこの繰り返しによって、インスリンを分泌する働きが衰え
同時に、インスリンの「効き」も悪くなります。

 

その結果、血糖値を下げることができなくなってきます。

 

それに加え「運動不足」によって体の代謝が衰えていき
更に暴飲暴食によって、腎臓への負担を繰り返すことによって
着実に体の代謝能力がダメージを受けていきます。

 

このサイクルによって高血糖は引き起こされるため
「日々の生活」非常に重要だということが分かります。

 

また、この2型糖尿病も「遺伝」的な要素もあり
なりやすい人、なりにくい人がいることも確かです。